Kai Kristiansen (カイ・クリスチャンセン)
1929年にデンマークに産まれ、デンマークミッドセンチュリー家具の代表とも言える数多くのデザインを生み出してきたデザイナー。彼は、今でも国内外で活動を続け才能を発揮し続けています。
彼は、1951年に王立美術大学に入学し、デンマーク近代家具の確立者の一人コーア・クリントと出会い師事。
そして、師の「古代は、現代的よりモダンである」という言葉をコアに人間工学を加えたデザインを考案します。1955年に自身の設計事務所を設立し、初めて自身のデザインを製品化しました。
デスク、テーブル、サイドボード、キャビネットなど、数多くのインテリアを製作し続け、
その中でも彼の代表作と言えるのが「No.42」。シンプルでスタイリッシュなこのチェアは、ハーフアーム、バックスタイルのデザインが印象的なデザインです。ハーフアームは、イスがテーブルに当たらないようにデザインされたとも言われており、可動式の背もたれは、どんなシーンでも使い手をそっと受入れ支えてくれる作品です。彼の思想が形となり、使い手に心地よさを生み出すデザインです。
また、「ペーパーナイフチェア」も有名で、アームがその形に似ている事からその名が名づけられました。
とても温厚な人でも知られていで、そんな彼がデザインした家具は多くの人を魅了し今でも愛され続けています。